神速トラベル日記

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ブラジルにある日本様式の建物の調査〜川尻家〜

time 2019/09/13

ブラジルにある日本様式の建物の調査〜川尻家〜

調査日:2018/10〜

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大きな工場

四件目の建物はこれまでとは少し異なっている。

川尻家と呼ばれるこの建物は二階建ての工場であり、住宅ではなかった。

この建物は大学教授も訪問したことない建物である。

つまり純日本人が初めてこの建物に入ったのは僕である。

ほんの少しだが歴史を変えた瞬間である。


周辺の様子

教授がブラジルを訪れたとき(3.4年前)は床が半壊していて調査ができなかったとのこと。

僕が訪れる1年前に応急処置を施したとのこと。

外壁はレンガで補修されている箇所と土壁(当時の外壁)が残っていた。

写真から見てわかる通りめちゃくちゃな改修だ。

海外のスラム街でもこんな建物は見ることができない。

それくらい酷いものである。

建物の奥には煙突があり焼却炉があったと考えられる。

二階部分はほとんどが開口部になっている。

話によると蚕がこの場所で飼われていたとのこと。

いずれにせよ工場であることには変わりはない。

古い建物なので恐る恐る中に入る事にした。

ちなみに虫がかなり苦手です。


生活の跡が残る内部

これまでの建物と違ってかなり綺麗で安心した。

かつてこの場所で使われていたものが未だに残されていて歴史を感じる。

調査をしてわかったことは建設当初は一階のみの平屋建ての住宅だった。

そこから規模が大きくなって今の大きさになったと考えられる。

柱などを見ると窓の跡や扉の蝶番の跡がみられる。

調査をしているときは柱や壁や梁を隅々までみて推理をしていた。

考古学者のような気分であった。

普段の思考が広く浅くといったかんじなので一つのものをこんなにもじっくり観察したのは初めて。

気が遠くなる作業だったので終わった後の達成感は半端ではなかった。

珍しくしっかり仕事をしたと感じた。

改修された二階部分

二階部分に上がると一部は吹き抜けになっているが歩けるようになっていた。

コウモリや虫もいないので安心して調査ができた。

二階の梁には等間隔で凹みがあるのでさらに上の階があったと考えられる。

後にわかったのはこの場所にはロフトがあったとのこと。

こう言った新しい発見ができるのは楽しい。

そんな感じで一、二週間この建物に篭って一人で調査をしていた。

階段がかつては違う場所にあったり、自家発電機があったり、増築されてたりと色んな発見ができた。

この調査内容をまとめて日本帰国時に教授渡そうと思ったが、帰国後は教授に見離された。

つまりは追加で調査した二件(清水家と川尻家)は水の泡という感じで終わってしまった。

結果的に無駄となってしまったので悲しいがこれも人生です。

前を向いて生きましょう。

建物周辺の散歩

休憩時間に建物の周辺を散歩していた。

町から車で30〜40分の場所にあるので大自然が広がっている。

そして昔使われていた倉庫やトイレなども残っている。

レジストロは日本人が永住を目的として初めて定住した場所で深い歴史がある。

定住当初は道もない森林地帯で移民者が開拓して現在の形になった。

調査をするにつれて移民者が苦労していたことがわかる。

驚き

さらに奥に進むと農場の跡があり、パイナップルを見つけた。

パイナップルの育ち方にとにかく驚いた。

横浜で生まれ育った僕は農作物がどのように育つかはわからない。

ましてやパイナップルは南国の果物で日本でもほとんど見かけない。

こういった奇想天外な発見も海外のひとつの魅力だ。

こういうのが小さな幸せと言うんじゃないかと。

他にも人工的に作られた池があった。

魚は泳いでいなかったが大きな葉っぱが浮いていた。

アマゾン渡航時の博物館でも見かけた葉っぱだ。

ゲームの世界だと上に乗っかれるが現実世界では不可能だ。

こんな感じで日系移民の古民家調査をしていました。

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特集

自己紹介

空飛ぶ宮崎

空飛ぶ宮崎

横浜在住の22歳の大学生。 日本全都道府県を訪問し、2017年8月に初海外で東南アジアを渡航。 現在までに48カ国120都市を訪問しブラジル・サンパウロ州に半年在住。



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