殺人世界一のベネズエラで頭から血を流した話。

殺人世界一のベネズエラで頭から血を流した話。

悲劇が起こる前

ベネズエラにある地球最後の秘境ギアナ高地でのトレッキングは楽しい。

これまでに見たことのない生き物や目の前に広がる広大な自然。

川の中を歩いて進むトレッキング。

気温が暑いので足元に流れる水が最高だ。

自然好きな僕には大満足である。

人類未踏の地でもあるため”地球最後の秘境”と呼ばれることに納得する。

この場所は人を近づかせないオーラを放っている。

しばらく進むと崖の道が現れた。

どうやらここを下って進むとのこと。

“水が流れてて滑るから気をつけてね”

ガイドのスーシーがそう言った。

恐る恐る下っていたその時だった。

足元が滑って転落してしまった。

ここから閲覧注意(見ないと進めないが)

何が起きたのか?

落ちた後は何もなかったように感じた。

“俺?死んだのか??”

と思っていたが運良く助かった。

リュックが僕の命を救ってくれた。

無事に何もなくて良かったと思った時だった。

周りを見渡すと血まみれになっている。

スーシーがすごい驚いた顔をしていた。

顔をカメラ越しで確認すると右のこめかみを切っていた。

※写真は怪我して30分後の落ち着いた時。

怪我をした時は血が止まらなくて焦っていた。

傷が深く頭蓋骨が見えていた。

こんな怪我はいままでしたことがないのでどうしたらいいかわからなかった。

とりあえず痛みは無かったので旅を続ける。

しかし、スーシーに止められて引き返すことに。

3時間ほどかけて街へ戻る。

タイムリミット

あまりにも血を流しすぎてフラフラしていた。

おそらく”時間との勝負”と思っていた。

足元に気をつけて慎重に進む。

怪我した時のトレッキングは非常に辛い。

“このあとどうなるんだろう?”

そんなことを思いながら一歩ずつ進んだ。

歩いている場所がどのくらい街から離れてるかはわかっていた。

なぜなら行きで歩いて来たから。

割と深刻な環境下に置かれていた。

何よりも辛かったのは川を進んだ後の急な崖。

それだけでなく街に戻る際の車の移動。

オフロードでひたすら揺られる感じなので血がポタポタと垂れる。

時間が経つにつれて恐怖心が増していた。

“本当に死ぬんじゃないのか?”

そう思っていた。


命の恩人

車でギアナ高地にあるサンフランシスコという街へ戻った。

そこにはスーシーの知人の医者がいて手術をしてくれるとのこと。

日本の病院とは大きく異なり民家の中で行われる。

とにかく不安だったがなんとか傷口は縫い終わり無事だった。

8針も縫う怪我をしたが今となってはいい経験です。

まさに死ぬこと以外かすり傷です。



実は海外保険が切れていたので傷口よりも手術費の方を心配していた。

しかし、僕はとても運が良くベネズエラは医療費が無料の国なので無料だった。

これこそ不幸中の幸いというものだろう。

手術が終わった後は写真の抗菌剤をもらい説明を受けて終了。

初めての手術をベネズエラでするとは思わなかった。

驚く事ばかりの人生です。

本来来るべきではなかった街

手術をしたサンフランシスコという街は観光客どころか住んでる人も少ない。

かなり静かな街である。

本来ここには立ち寄ることは無かったのでこれも運命の巡り合わせだ。

しつこく言うが本当に何もない静かな街である。

“こういう場所で生まれ育ったらどんな人に育ったのか?”

きっと毎日が驚く事ばかりだろう。

この歳になると驚く事がかなり減った。

海外に出ると驚きの連発だが。

日本には刺激が少ない。


この時の気持ちは

“とにかく旅を続けられるから良かった”

それよりも

“生きててよかった”

という気持ちがあった。

見たい景色を見れずに最期を迎えるところだったので成仏できないとも思っていた。

いろんな気持ちが溢れかえっていた。

秘境の町にある食堂

なんだかんだで慌ただしく気がついたら昼過ぎになっていた。

ツアーを再開する前に腹ごしらえ。

外で鳥を焼いていたりしていい匂いが店に充満している。

ここもギアナ高地のツアーを引き受けているが観光客がいないので暇そうだ。

訪れるタイミングを大きく間違えたんだとここで感じる。

現在はベネズエラの国境はふさがっている。

自分の中では無事に戻ってこれたので行って正解だと思っている。

どんな人生を歩んでも不正解はない。

かと言って正解もない。

それが人生です。

昼ごはんはボリュームがあって味もしっかりして美味しい。

傷で血を失いすぎた分たくさん食べて栄養を補給する。

そして水分も沢山取るようにした。

基本的に食べればどんな病気や怪我も治ると思い込んでいる。

食というものは非常に大事だ。

食べ終わったあとは僕が一番見たかった景色ロライマ山へ。

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