壁の向こう側
ラルナカからバスに乗りキプロスの首都ニコシアに到着。
この街の奥は壁で塞がれている場所がある。
北キプロス・トルコ共和国だ。
ニコシアを観光する前に入国する。
ニコシアは首都ということもあり綺麗で活気のある街である。
北キプロスから戻った後の観光が楽しみである。
場所によっては人通りの少ない場所があるのでひったくりに注意。
治安は比較的いいが何があるかわからないのが海外。
特に中南米や治安の悪い場所に行ったあとは油断していることが多いので注意しましょう。
まさにトルコで被害にあったばかりである。
初心忘れるべからず。
未承認国家
ここが国境である。
今までの国境とは異なりテーマパークの入り口のような門構えである。
簡単に言うと国境感はあまり感じない。
パスポートを見せれば簡単に入国できるのでキプロスに訪れた時には是非行ってみるべき。
ちなみにここが初めての未承認国家である。
日本が承認してない国はここ以外にも
- 北朝鮮
- 台湾
- パレスチナ
- 西サハラ
といくつか存在する。
壁の向こう側
北キプロスに入国。
グリーンライン(国境の壁)を超えた瞬間街の雰囲気が変わった。
先ほどの活気ある街から急に廃れた街になった。
建物も古びた感じでヨーロッパらしさがなくなった。
ちなみにここもレフコシア(ニコシア)という地名で北キプロスの首都である。
二カ国の首都が同じなのはこの場所だけである。
この場所はトルコ系の住民が多いため街はイスラム圏の国のような雰囲気である。
キプロスは元々ギリシャなら独立してその後にトルコ系の住民がクーデターを起こし北側を占領。
そして300kmにおよぶ国境壁(グリーンライン)で完全遮断。
トルコのみ北キプロスを国として承認しているがそれ以外は国として認めていない。
非常に複雑な国である。
入国するときの注意点
北キプロスの入国はわりと複雑なので説明します。
基本的にはキプロス(南)から陸路で北キプロスに入国すれば問題ありません。
しかし北キプロスからキプロス(南)はオススメしません。
パスポートに北キプロスの入国スタンプがあるとキプロス(南)とギリシャに入国できなくなる可能性があります。
北キプロスはスタンプを押さないようにすることも可能ですが、
キプロスはEU加盟国なので空路以外だとスタンプを押されないので不法入国になってしまいます。
北キプロス行きの飛行機はトルコからしか飛んでいないので出国をトルコにすれば問題ありません。
しかし出入国を未承認国家にするのは個人的にあまりオススメできません。
北キプロスはビザは要らないのでその点は心配しなくて大丈夫です。
しかし大使館が無いため北キプロスでパスポートを無くさないように気をつけましょう。
軽く入国やビザについて説明しましたがしっかりと情報を集めてから行くようにしてください。
どんな時でも情報は旅を大きく左右します。
強調する
北キプロスに入国してから街には沢山のトルコの国旗が掲げられている。
トルコのみ承認している国なので異常なほど国旗が強調されている。
写真の右側の白いのが北キプロスの独立旗であるがうまく写真を撮れなかった。
トルコの国旗色が反転したようなものである。
ちなみにここがセリエミモスクといい、僕が一番いいと感じた場所である。
外側はお城のような作りだがモスクである。
ここで写真を撮る人は何人かいたので多分一番の見所だと。
あまりにも何もない廃れた街なのでより良く感じた。
この場所は女性に対してのわいせつ事件があるため注意。
特徴的な建物だが特に歴史ある建物でもない。
どちらかと言われたら
キプロス(南)と北キプロスのどっちが良いかと言われたらやはりキプロス(南)。
言ってしまうと比べるまでもない。
キプロス(南)のいいところ
- 街が綺麗
- 治安がいい
- KFCがある
- 大使館がある
- 観光資源が多く賑やか
北キプロスのいいところ
- かなり静か
こんな感じだ。
共通でいいところだと海が綺麗。
北キプロス側の海は見ていないが。
北キプロスでよかったのはBüyük Hanという建物。
オスマンの建築様式でありギフトショップやお店などがある。
入り口のクマのオブジェが可愛い。
中東の雰囲気を感じることができてゆっくりできます。
この館内のみ綺麗さを感じます。
不法入国者
北キプロスの観光を終えてキプロス(南)へ戻る。
帰りも行きと同様パスポートを見せて完了。
国境の道に不法入国している者を発見。
そう、野良猫である。
平然のした態度で堂々と国境を渡っている姿には惚れた。
というより国境間で生活しているので面白い。
変化が激しい
グリーンラインを超えてキプロスに戻って来たがかなり栄えている。
人もヨーロッパ系の方が多くおしゃれなお店が沢山ある。
いままで色んな国境を超えてきたが一番変化が激しい場所である。
まるでタイムスリップしたような感覚だ。
この後はニコシアの観光です。