登山未経験者が標高6000m越えの山・ワイナポトシに挑戦した話。

登山未経験者が標高6000m越えの山・ワイナポトシに挑戦した話。

ついにこの時が来た。

山登りをする時がついにやって来た。

楽しみが3割、不安が7割という微妙な心境である。

一人旅で中南米を縦断するはずが出会ったばかりの人と山を登るなんてどうかしている。

そして目の前に見えた山が今回登るワイナポトシ

存在感はMAX。

山に近づくにつれて不安になってくる。

近づけば近づくほど山の大きさを肌に感じる。

麓にはお墓があり日本とは形が違うので神秘的な場所だと感じた。

この時点ではまだ観光を楽しんでいる気分である。

なんだかんだで楽しみにしていたので早く登りたい。

来て正解だと思った。

最初のキャンプ場

最初は4200mほどのキャンプ場で一泊する。

この日は装備を身につけて山の登り方を教わる。

この時点で頭痛がしていたためやばいんじゃないかと感じた。

参加者はスイス人女性、ドイツ人男性、日本人の登山家三人と

アルゼンチンであった池さんと僕である。

完全に素人は僕たちの二人のみである。

ここは若さでカバーする。

午前中は昼ご飯ができるまでは自由な時間であるため散歩をする。

近くには湖があるためそのあたりをふらつき、野良犬と遊んだりと時間をつぶす。

当然のことだがネット環境はない。

それと同時に銀行の貯金残高が心配だったが目の前の山に集中する。

いつだって目の前のことを一つずつ終わらせることが大事。

とにかく現実を受け入れる。

始まりは順調?

昼ご飯を食べ終わった後は着替えて山登りの仕方について教えてもらう。

昼ご飯は意外にもおいしかったためたくさん食べた。

山登りで大切なのは水分や食事や睡眠をしっかりととること。

当たり前だが健康的であるのが一番大切。

そしてついに練習場所へ。

写真のような岩道を歩いて練習場所へ進む。

歩きにくく装備も重いので一苦労である。

しばらくしたら頭痛も無くなり支障なく動けるようになった。

序盤は順調であるが疲れた。

これだけで満足だったが練習はこれから。

既に帰りたいと思った。

通行止め

練習場所付近に到着。

雪解け水が流れてできたため池や川がありロケーションは大満足。

しばらく奥に進むと雪の壁があるのでそこが練習場所である。

背中に背負ってたアイゼンやピッケルを取り出して装着の仕方を教わる。

先に練習している人達がいて楽しそうだったので早くやりたいと思った。

気分屋の性格にはいつも悩まされている。

そして雪の壁の登頂を開始。

初めは基本のステップや横移動を教わりそのあとは上下に登る練習。

南米は夏なのにこの場所は雪があるので不思議な感覚。

昨日までは半袖半ズボンだったのに。

南米は雪が降るという事も初めて知った。

慣れて来たところで最後は雪の崖を降りる練習。

高所恐怖症の人だとこれが非常に怖い。

山頂付近で雪の崖を登り降りするところがあるのでなんとか気合いで乗り越える。

そして練習は終わりキャンプで寝ていよいよ出発。

この日はすぐに寝ることが出来た。

ハイキャンプまでの道のり

ついに頂上を目指して出発。

前日にビールを飲むほど余裕があったので問題はないと感じる。

この日は標高5100mハイキャンプを目指して進む。

最初はボリビアに生息しているリャマがお出迎え。

リャマの肉はボリビアの名物であり味のほうは癖のある牛肉のようだった。

しばらく進むと霧がかかってきて先が見えなくなる。

足場が崖に変わったところに休憩所がありここで入山料を払う。

あとはチェーンを使って上に上がっていく。

そして登りきったところで雪山へと変わり少し進むとハイキャンプがある。

到着時は少し頭痛がしたがあまり問題がなかった。

頂上へ

ハイキャンプで一泊して夜中に出発。

起きたときにとんでもなく頭が痛かった。

引き返すのなら今だがとりあえずは登る。

序盤はハイペースだったので写真を撮る暇が無く標高5800mあたりで写真を撮る。

明るく光っているのがラパスの街並みである。

この時の僕は-15℃の中眠りにつきそうだった。

ガイドの持っていたコカのお茶で何とか正気を戻した。

雪の崖を登り頂上目前にして日が昇り始めた。

朝九時頃になると雪が解け始めるのでそれまでに降りないと危険である。

時間には余裕があったが僕は限界が近づいていた。

ここまで来て引き下がるほうがしんどいので登ってから降りることにする。

最後の砦まできた。

ここを乗り越えて最後の雪の一本道を進めば頂上である。

正直この辺りからあまり記憶がない。

瀕死状態の体を無理矢理引きずったからだ。

ここも何とか乗り越えることができた。

ゴールは目前まできたのでもうひと踏ん張り頑張った

待ち受けていたのは最高の絶景

なんとか6088m登ることに成功した。

それと同時に日の出を見ることができた。

感動で喜びたいがそんな元気はない。

むしろ下山が非常にしんどいと感じていたので素直に喜べなかった。

喜ぶのは下山してからにしようと感じた。

いつだって帰るまでが旅であるからだ。

空は完全に明るくなったところで下山。

しかし帰り道の途中で意識を失う。

ガイドに何とか引きずってもらいハイキャンプまで戻ることができた。

30分ほどして意識が回復し最初のキャンプまで急ぎ足で戻る。

そして無事にラパスまで戻ることができた。

この日の夜にバスに乗りペルーのクスコに向かう。

喜ぶのはホテルについてからになる。

そして次の日は僕の21歳の誕生日である。

とてもいい思い出になりました。

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